青山真治監督からのコメント

baisho昨年私の見た映画ベスト1は、イーストウッドの『ミスティック・リバー』と並んで、森﨑監督の『ニワトリはハダシだ』でした。理由は簡単です。その2本ほど〈真の映画〉とはこういうことだ、と教えてくれる映画は、今年にかぎらずここ数年お目にかかっていなかったからです。
娯楽も芸術も、古典も現代も、創造も破壊も、民族も個人も、宴会も孤独も、左も右も、愛情も憎しみも、とにかくすべてがキャメラの前で平等に運動=疾走に 還元されることを〈真の映画〉と呼ぶとしたら、『ニワトリはハダシだ』こそ、その名に値す21世紀最初の、そして唯一の日本映画だ、と断言します。

倍賞美津子氏が包丁二刀流を構えた瞬間、背中に電撃が走り、僕は心の底から号泣しました。あの瞬間、『ニワトリはハダシだ』はあれほど好きだった『党宣言』を超えてしまった。しかし、ただただああいう経験がしたいからこそ、僕は映画を見続けてるんです。とくに森﨑映画を!
森﨑監督、次の映画はいつですか?!
いますぐ見せてください!!!
お願いします!!!

青山真治(映画監督)

Comments are closed.